甘い声で囁いて



まさか自分に用事があるとはとても思えなくて。
だけど、周りのどこをどう見ても
そこにはあたしと美羽ちゃんしかいない。


でもこの人とは初対面だし..



なんて思いながらじーっと岩城先輩を見つめる。




ブラウン色の綺麗な髪の毛をなびかせて


優しい、全てを包み込むような笑顔であたしに笑いかける。



なるほど、美羽ちゃんが騒ぐのが分かるかも。




フツーにテレビとかに出てそうな感じだもんね。




まぁ残念ながらあたしはドキドキしないけど。




あたしがドキドキするのはやっぱり響くんなんだと確信する。


< 24 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop