甘い声で囁いて
そしてガバッと響くんを奪われてしまう。
「返して~~あたしの響くん!」
手を伸ばして掴もうとするも
向かい側に座っている美羽ちゃんの腕に届く事はなく。
更に何か気合を入れたような言い方で
「いい?響くんはね、男だよ?イケメンだよ?
正直、岩城先輩よりもカッコいいよ?」
「でしょ、でしょ?やっぱり美羽ちゃんも響くんの魅力を」
分かってるじゃない、美羽ちゃんも!
「でもね!!その“響くん”は現実にはいないのよ!!
彼はゲームのキャラクターなの!!」