甘い声で囁いて
「確かに、あんたのお兄さんもイケメンだけど。
でも学校の行事でしょっちゅう顔出してるから
多分分かる人もいると思うし」
「そうだよね」
っと腕を組んで考えてみるけど、やっぱりいい案が浮かんでこない。
「何処かに響君似の男の人いないかなぁ~~~?」
美羽ちゃんがそう呟いたその時。
「響くんってもしかして、あのゲームの“響くん”?」
「え?」
顔を上げると
あたしと美羽の横から一人の男の人が声を掛けてきた。