甘い声で囁いて
「ちょっと、みゅう?どういうこと?」
美羽ちゃんの声が遠くで聞こえる。
「何だよ?会いたかったんじゃねぇの?“響クン”に」
頬杖をつきながら意地悪な顔で見上げる。
その余裕の表情に更にカチンっとくる。
確かにカッコいいかもしれないけど!!でも
「響君はそんなホストみたいじゃないもん!!」
響君は真面目で、優しくて。
こんなに口も悪くなくて..
それに
どこからどうみてもこの人が響君の声をしているなんて
ありえない!
「それってさ~偏見って言うの知ってる?」