甘い声で囁いて



声の方をゆっくり向くと




ドアに寄りかかって悪魔のように笑う同居人が立っていた。



「..加宮、裕士」


「おいおい、いきなりフルネームかよ」



フッと笑って部屋に入って来る。




「ちょっと、人の部屋に勝手に入らないでください!!」




ベッドから飛び起きて構えの姿勢を取る。



大丈夫、先週体育の時間で柔道やったもの。


きっとうまくいくはず。


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