甘い声で囁いて



「それ、何の構え?」



「何って、柔道ですが、何か?」



真正面から睨みつける。



この人のせいで響くんが・・響くんが・・



「面白そうじゃん、やってみろよ」



余裕のその表情がかなりムカついて



「覚悟ー!!」


掴みにかかろうとすると

「ひゃっ」



伸ばした腕が引っ張られてヤツを掴むどころか
一気に胸の中に引き寄せられてしまった。


しまった...


「ちょっと!!何をするんですか!!」




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