甘い声で囁いて



何て言えばいいのか分からないけれど。


でもこのままじゃいけない気がして


「あたしの..せいなんですか?」


こんな質問しても返って来る答えは分かってるのに。


でもそうじゃないよって


何処かで言って欲しいのかもしれない。


「さぁな。そんなの自分で考えろよ」


今度は加宮..さんがあたしを睨む。


なに..よ


何なのよ、この人は


「まぁお子ちゃまが何を考えても無駄だと思うけどな~」


そう言い残して今度こそリビングを出て行った。




< 95 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop