甘い声で囁いて
「冗談よ」
そう言って真剣な顔に戻った。
「まぁでも確かにみゅうのお兄さんって過保護過ぎるよね」
「そうなの、かな」
「そうだよ。懇談会とかPTAとかよく顔出すじゃない?
まぁご両親、日本にいないから仕方ないけどさ」
「でもそんなに過保護だとは思ってないけれど」
「何言ってるの?大事にされてるよ~あんたは」
「じゃあやっぱりあたしが原因なのかな。お兄ちゃんが結婚出来ないのって」
「まぁ一理あるかもしれないけれど。でもそれは本人しか分からない事でしょ?」