<GREEN>
あたし、何しにきたんだっけ?
と
もう当初の目的すらわからなくなっていた。
とりあえずカウンターの席に座って
おとなくしタバコを吸っていた。
奥のキッチンからカウンターに繋がっていて、荻と呼ばれていた彼は、コーヒー豆を挽き始めた。
背が高い。
というか頭が小さい。
スタイルがいいんだなぁ。
身長は・・・178位かな。
カウンターから見える位置だったので
そこでもついつい観察してしまった。
コーヒーのいい香りがしてきた。
ふと彼はこっちを振り向き、目が合う。
「カフェラテ?」
唐突に質問されて一瞬つまった。
「あ・・・えとブラックで」
「・・・」
なぜ無言。
「何ですか」
「・・・いや・・ミルク好きそうだったんで。」
―――――ムカッ
本気で言ってる顔してるよね。
オギくん。
確かに髪短いし少年みたいだけどね!
童顔だし!