<GREEN>
「あ なぁんだそーなの」
店長はおもしろそうに笑っていた。
「はぁ まぁついさっき初対面です」
きっと今ブラックコーヒーより苦い顔してるよ自分。
あたしの印象悪いわぁ。。
「つーかあの歩きタバコもあんなしんどそうにしなくても。具合悪いのかと思ったし。」
荻くん、もうソコつっこまんでくれ。
「いやぁ でもね、荻くんが珍しく同年代の女の子引き連れてきちゃったから、ちょっと好奇心わいちゃったよオレ。
残念なようなそうじゃないような☆」
「自分の知り合いに店教えませんよ 俺。」
その深い意味はよくわかんないけど、二人の会話を聞きながら、
オギくんはなんだかサッパリした子ねぇ。
無口とかって訳じゃないんだけど。
とか思ったり。
「君はこのへんの子?
じゃなさそうだけど。
最近引っ越してきたの?」
店長は話をこちらに振ってきた。
「あ。私となりの街です。
散歩しててあそこの階段の丘越えたら、ここにたどり着いて。
この辺の地域は半年くらいですね。」
「「散歩?」」
二人が怪訝そうな顔をしながら聞いた。
「あ。えぇちょっと。」
「朝一人で?なんで?」
「いや、なんとなく散策?
」
「・・・ふーん・・」
微妙に納得してない二人の視線に
目が泳ぐ。