<GREEN>
「あの・・・!!!!」
あたしは勢い良く椅子から立って
頭を下げた。
「すみません!!
一旦家に帰ってお金持ってきます!!!」
いきなりのあたしの行動に
二人とも数秒停止。
店長が
「あぁ そっか!突然だったからね!」
と状況を分かってくれた。
「でもいいよ今回は!また来てくれれば♪」
「あ、店長ソレ俺出しますよ。
集客したの俺だし」
そんな優しいことを言ってくれ二人だけれど
そこはあたしが譲れない。
「ソレとコレとは別でちゃんと後からでも代金払わせてください!
シメるとこシメないとなんでもゆるくなってきちゃいますから。」
そう言うと、二人とも顔を見合わせて、なぜかニヤっと笑った。
「わかりました。
ん~と・・じゃぁ名前と連絡先だけ教えてくれる?」
そう言って店長はボールペンと紙ナプキンを差し出した。