<GREEN>
「毎日ヒマなら、明日切ってよ!」

「明日?!また唐突に」

「ホントは今日でもお願いしたいけど
 雨降ると、店の裏は屋根ないし。
 だから明日。」

「明日晴れるの?」

「確か。」


荻君はケータイで天気を調べ始めた。


「晴れだね」

「青空美容室?いいねぇ僕もまぜて☆」
 

店長はマンゴーを包丁でむきながら言った。


「店長一週間前行ったんですよね?」

「あ、知ってた?」

「髪型変わったってお客さんに
 言われてたじゃないですか」

「じゃぁ伸びたら僕もお願いしよ~」


なんかどんどん話が進んでいくけど!


「あのっ むしろあたしでいいんですか?」

「うん是非カワイイ子にやってもらいたい♪」


そんなバカな!
あたしはただのちんちくりんですけど!
自分で言ってて悲しいけど!


「店長はそっちメインすか・・」

「荻くんだって~」

「俺は効率的かつ倹約です」

「ハイハイ」

「じゃぁ俺は明日で。
 今日ぐらいの時間でどうスか?」

「・・・いいけど・・・」

「ちゃんとコーヒー奢りますって。
 あ、今日のも。」

「別にいいのに」

「シメるとこシメないと。
 なんですよねぇ?」

ー――――ムッ
それ昨日のあたしの言葉ね?


荻君はまたニヤっと笑った。


この顔に弱いなぁ あたし・・・


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