キミと、僕と、あなたと、私
昔、こんな詩を書いてました――
『紅茶の向こう』


僕の向かいにすわる君

でもその間には邪魔者が

白い小さなティーカップ

まだ僕も触れてない

君の唇をひとり占め

うすく上った湯気なんて

ドクロの様に見えてくる

小さな僕の恋敵

そんな僕には気づかずに

君はまたヤツに口づける

紅茶に嫉妬してる僕

そんな自分が可笑しくて

それより君が愛しくて

紅茶がカラになったなら

急いで君にキスしよう

次の紅茶がくるまでに
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