禁断
心配そうに見る友達
その友達すら私には見えない
見る事すら出来ない抜け殻になった

店を出る時にカウンターの後ろを通らざる得ない

足が宙を泳いでるみたいだ…

浩志が私に気付く
顔色1つ変えずに
連れの女の子の方に向きを変えた…



その日は浩志からの携帯は鳴らなかった


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