禁断
優子『驚いたけど 貴方の気持ちはわかったわ でも なら余計に初めから付き合うべきでは無かったのでは? 彼女を苦しみ悲しませる結果になってしまったわ』


浩志『済まないと思ってる 嘆き悲しんでるなら そばに行き 抱き締めてあげたい

けど それでは自分の決断が無…意味になってしまう

身勝手に思われるかも知れないが

今は 俺 幻滅する最低男でいたい


彼女を愛したから余計 彼女の人生を不幸な物にしたくない


きっと婚約者は彼女の心を開かせてくれるはず


あんな素敵な彼女と結婚する奴なんだから 器のデカい奴と信じたい


君には彼女を見とどけて貰いたくて


俺 話をしたんだ


婚約者と、どうしても 駄目なら

俺に知らせて欲しい

それまで 俺は彼女の前から姿を消すよ


婚約者殿は来月には完全に帰国するらしいから


彼女を婚約者に返してあげたい…身勝手だけど』

浩志は自分の携帯アドレスを書いたメモを優子に渡した
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