禁断
浩志の方が先に来ていた

生ビールと
[揚げ出し豆腐]
[大根サラダ]
[山芋の磯部揚げ]
[刺身の盛り合わせ]
を頼んだ
浩志『来てくれないかと思ってたよ』
私『だって断る理由ないし、浩志 面白いし』
生ビールで!!


好きな摘みの話しから
お酒の話し
互いの仕事の話しで盛り上がった


浩志は 普通のサラリーマン
大学を出て 今の仕事に着いたと言う


浩志『君は彼氏いないの?』
ついに聞かれた…

いないと言えば嘘になる

束の間の夢を見たかったのに
現実に戻されてしまった

『実はいるんだ…今は出張でアメリカに半年行ってる』
浩志『…』
…止めて 無言は…
会話は途切れ 間が空く


やがて 浩志は
『君に一目惚れしたんだよ…俺…
残念だけど…

君はその彼氏を好きなの?』

好きだから結婚をするんだと思う

豊さんに望まれたから
社会的地位もあるし
誠実な人だし


私を愛してくれている
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