禁断
手の魔法

吐息と熱い溜め息

もどかしさ

胸の鼓動

体の中 打ち寄せる波に かきむしられて

浩志にしがみつく
背中に回した手…
胸に顔をうずめて…


2人 雲の上に漂う


狂おしいほどに…

激しく…

切なく…


浩志しか 考えられなく さて

浩志に夢中にさせられて


私は 越えてはならない 一線を越えてしまった…


一滴の涙…


この涙の訳は 浩志にはわからない…


…そして 私にも わからない物…


浩志はその涙を 唇で拭いて 思いを 飲み込もうとしていた


浩志の額から流れ落ちる汗

私を 愛した 証の熱い汗

私の乳房にこぼれ落ち
私の心に染み込んで来るれ
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