禁断
人目を気にしながら私は車を降りて
家路を歩く


帰宅

居間に母と父の声

テレビの音

母が出迎えた

『嫁入り前なのに最近 出歩くのね…お友達?』
私『独身最後だから羽根のばさせて』
私は苦笑い
父『あまり はめはずすんじゃないぞ』
いぶかしい顔で言う
私『そんな野暮な事おっしゃいますな』
父『慣れない外国で1人頑張る 豊君の事考えなさい』

そう言い放つと風呂場に向かった



確かにそうなのだ…
父の言葉が正しい


でも 今の私の耳には入らない

聞こえない


わからない


わかりたくない ふりをしたい
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