禁断
豊さんの家では出迎えのご馳走が並んでいた


お母様の手作り料理が列ぶテーブル


飾られた花


私の席は豊さんの隣に用意されていた


『豊の帰国を労いカンパーイ♪』

『お疲れ様!本格的な帰国は後3ヵ月後だね!』

お父様『随分 風格が備わったじゃないか?豊よ もまれて来たな!』
豊『人生経験を勉強して来さ 苦境と孤独との戦いさ!』


豊さんの言葉にズシリと来た…
…私は…



お母様『貴女も随分 綺麗になって、きっと 寂しさが憂いをもたらしたのね』

お父様『そうだな!豊 お前惚れ直したろ!!』

豊さんは私の顔を見つめる…


(駄目!…そんなに見つめないで…お願い…見透かさないで…)

動揺を私は必死に隠す
雰囲気を…

気持ちの焦りを…

…辛い…


気取られないように必死で…
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