召喚士!
「おい、オレは"ラグ"って言う立派な名前があるんだぜ?」
「はいはい、そうでしたね」
翠龍ーラグは風の力をもつ龍であり、あたしの使い魔でもある。
本来、使い魔とはあたしたち"主人"を守る為に存在するのだけれど
ラグは気まぐれで、側に居ないことのほうが多いかもしれない。
いきなり現れては
風のように消え去るー
確かに翠龍にはぴったりね。
「ーメル、帰らないのか?」
「ん…。もうちょっとだけ」
こういう静かなところはなかなか離れがたいものだ。