果実100%の恋愛
過去の自分
「何かここの教室超甘い匂いしない?」

「だって、あいついるもん!」

「なーるほどね」

この会話を何十回、いや何百回聞いただろう…

中学校入っていい中学校生活送れると思ったのに、

わたしの名前のせいで言葉だけのいじめを受けた。

暴力、物隠しなど一切ない。

胸に突き刺さる言葉だけのいじめ…

どんなことよりも辛い気がする。

友達も一人もいない。

頼れる大人もいない。

わたしは常に一人という道を選んだ。

中学の2年生になったら、おさまると勝手に思い込んでた。

でも名前が知れ渡って余計に酷くなった。

わざわざ隣のクラスが休み時間に覗きに来た。

くすくす笑ってチャイムが鳴ったら逃げて行く。

わたしはうつむいて何にも出来なかった。

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