大切な大切な宝物
「徠希は・・・。たぶん母親の所にいると思う・・・。」「徠希くんの書類・・・。これ先生に言われて持ってきました。」「ありがとう。わざわざ・・・。」「じゃあ今日は帰ります。あの・・・徠希くんが帰ってきたら連絡か、メールしてほしいんですけどアドレス交換してもらってもいいですか?」「わかった。じゃあ赤外線で・・・。」「連絡下さい。お願いします!じゃあ帰るんで!今日はありがとうございました!」あたしは少しがっかりした・・・。それは徠希くんがいないから・・・。やっぱあたし徠希くんの事・・・。絶対好きだよ!というか大好きっていう言葉の方があってるよ!なんか・・・この気持ちを伝えたくなる・・・。あぁっ!告りたぁい!もし成功したら徠希くんの彼女になれるかもしれない!この頃のあたしはいい事しか考えていられなかったのだ。ふられた時の事も考えずに・・・。ようするにあたしはうかれていたんだ・・・。                          翌日、いつもどうりあたしは裕梨と学校に行った。徠希くんが来てますように・・・。と、あたしは願った。教室に入ると・・・少し落ち込んでいる姿の徠希くんが見えた。あたしは徠希くんのお兄さんが言っていた事を思い出してしまった・・・。そういえば昨日どうだったんだろう・・・。聞くにも聞けないし・・・。まぁ今話しかけてみよっと・・・。「おはよう!徠希くん!元気?そういえばさぁなんでこの前休んだの〜?心配だったんだぁ」あたしは明るく話しかけた。「心配かけてゴメンなぁ・・・。ハァッ・・・」「徠希くん元気ないよ。平気?」「・・・うん」やっぱあの事・・・。気にしてるんだろうな・・・。そういえばなんで徠希くんのお兄さんからメールとかこなかったんだろぉ。「昨日、心配だったから徠希くんの家に行ってきたんだ!それで先生に書類渡せって頼まれてて徠希くんのお兄さんに渡しといたから♪徠希くんって三つ子なんでしょ!すごいね。お兄さんから聞いたよ!」「心配かけてゴメン・・・。実は昨日、家に帰ってないんだ・・・。それに俺の母親、病気でさっ」「えっ・・・。本当、大変だね。平気?」本当は知っていたけど知らないふりをした。これって嘘になるのかな・・・?でも知ってたら変だよね。今は知らないふりをしよう。まぁ知らないふりをしたとしても知ってたという事は、ばれないだろうし。
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