大切な大切な宝物
電話
なかなか返ってこない手紙・・・。まだかな・・・。やっぱ読んでないのかな・・・。あたしは柚香に相談する事にした。柚香に電話をかけた。 プルルルル・・・プルルルル・・・。 「はいっもしもし?」「柚香?」「うん!急にどうしたのさぁ!」「うん・・・。あのね・・・あたし今から会いたいんだけどいいかな?」「OK!わかった!じゃあウチの家に来て!」「柚香の家でいいの?」「全然いいよぉ!じゃあ待ってる!」「うん。バイバイ」 ガチャ。柚香の家は近い。隣の隣だ。 ――ピーンポーン―― 「菜美!」「柚香ぁ!」そして柚香の家にあがった。「なんか元気ないけど・・・。どうしたの?」「あのね・・・。あたし前、徠希くんの事、好きだったじゃん」「徠希くんがどうかしたの?」「違う。それであたしあきらめらんなくて少し前に手紙を送ったの。それでなかなか返ってこなくて柚香は何か知ってるかな・・・。と思って」「あたし徠希くんの電話番号知ってるよ!」「マジ!教えてくんない?」「もちろんいいよ!」「ありがとう!本当にありがとう!」よしっ!これで徠希くんに会えるかもしれない!やったぁ!柚香に聞いてよかったぁ。