大切な大切な宝物
変な出会い
「菜美っ。早く早く!あんたのんびりすぎるのー!!」あたしを呼んだのは親友の柚香。親友というか幼なじみでもある大切な友達。あたしの性格はのんびり?っていうかおっとりしていて裕梨に言われたとおりやっぱりのんびりさんらしい。あたし的にはそう思わないけど・・・。「菜美?菜美?」 「えっ?」 そう考えてるうちに柚香に呼ばれている事が築かなかったあたし・・・。「菜美、何考えてたの?あっ学校遅れちゃう!菜美っ。急いで!」「そういえば学校行くんだった!」 柚香ってばあたしのお母さんみたい。 ガラッ まだ先生は来てなかった。「よかったぁ・・・。疲れたし!」 「柚香は朝から元気すぎるんだよ!」 「そうかなぁ・・・ハァッ走ってきたからマジ疲れたよっ。」 数分後先生は来た。そして授業はおわり、帰る時・・・あたしは見てしまった。誰かがいじめられているところを・・・。 「おいっヤベーぞっ見られてる・・・。」 「チッしょうがねぇなっ・・・。」 「おいっ誰にも言うんじゃねぇぞ。」 「言ったらぶっ殺すから。」「・・・・・・」 こわいよっ。こわい・・・。どうしよう・・・。体が動かない・・・。涙がとまらない・・・。そしてあいつらが去っていった時、その人に近よった。 「あのっ・・・平気ですか?」 「ごめんな・・・。巻き込んじゃって・・・。君こそ平気?」 「あたしは・・・全然平気です」 「君、そこの学校の子?」 「はいっ。そうですけど何か?」 「うん・・・。明日この学校に転入するんだ・・・」 「えっ!そうなんですか!?歳は・・・?」 「まだ14だけど、今年で15・・・君は?」 「あたしもです!同じクラスになれればいいですね。」「そうだな・・・。ってか敬語、使うなよっ。歳が一緒なのになんか変だしっ。」 「じゃあ敬語やめますっ。」これがあたし達の変な出会い…。