血溜まりの中で…眠る。
「えぇ…見たわよ、それに私達は自殺した人間の死体が、食糧なのよ…」


「じゃあ……今まで、自殺した人間が無残な姿になっていたのも……………お前らは人間じゃねぇっっ!!」



はぁはぁはぁ……と、肩で息をしながら少年は、私を軽蔑するような目つきで見ていた。


「……だから、さっき言ったじゃない…人間じゃないって」


「お前っ!!俺までも喰うつもりか!?」
ザァァァーと雨の降る中で、少年は顔が真っ青になっていく。



「まさか、生きてる人間には興味ないわよ…魔物達が好きなのは、死んだ人間よ」


冷めた目つきで、私が答えると少年は私の首を締め上げて来た。


「くっ…………」



「お前なんか、死んでしまえっっ!!お前らが居るから、俺の友達は……っ」



「私達の……せいじゃない……わよ………自分で……死を………選んだ………じゃない……」


私達のせいじゃないわよ……自分で死を選んだ奴が悪いんじゃない…。




すると少年の指が緩んだと思うと、ドサリと崩れ落ちると歯を食いしばって、何度も何度も、呟いていた…。



「くそ……勇介、何で死んだんだよ!?……1人じゃないんだぞ?………守ってやれなくて、ゴメンな……」



私は、咳込みながら木の背もたれに、よしかかった。


「私達が、自殺者を増やした訳じゃない…」

「………………」
少年は、泣きながら私を見つめていた。




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