血溜まりの中で…眠る。
ヨロヨロと弱々しく歩きだす少年の後ろ姿を見て、私は叫んだ。


「生きなよ……生きるんだよ!?」


その言葉にピタッと足を止めて振り返った少年は力強く【うん】と頷くと、また前を向いて歩き始めた。




……友達の分まで、生きるんだよ……





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