血溜まりの中で…眠る。
「此処にいたのか……」
背後から声をかけられて、振り向くとルキトが立っていた。

「ルキト…」


「ヨキハ変わったな……いい意味で」
フッ…と、昔の優しい笑顔で笑っていた。

「……そうかな」
そう言って、私は少年の後ろ姿が見えなくなるまで見続けていた。


「…きっと、あの少年なら大丈夫さ」


「うん……」
< 16 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop