血溜まりの中で…眠る。
ルキトは、ポケットからナイフを2本取り出した。


「俺も、あの少年を見て…変わらなくちゃなと思ったよ…でも、このままじゃ駄目だ」


「ルキト…!!」
私は、ルキトに駆け寄って抱き締めた。


「……一緒に死のう」


私は、ルキトから差し出されたナイフを握り締めると、お互いの心臓を差した。


【ドスッ………】


《ドサッ…》



力無く、倒れ込んだ私達…。

ルキトは、最後の力を振り絞って言った言葉…。



『…生まれ変わっても君を愛す。』


そう言って、ピクピクと痙攣する指を伸ばして、私の手を握った…そして、私もルキトの手を握り返した。









私達は血溜まりの中で、眠るように目を閉じた………。













∽†∽

ーENDー
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