血溜まりの中で…眠る。

…木の下で。

フッと、私の頭上から雨が当たらなくなったかと思うと、傘を差した少年が隣に居た。


「風邪ひくよ?」


そんな一言だけだったけど、その言葉には暖かみがあって、とても心地よい感じがする。


「あ…うん」

なんて言えばいいのか分からなくて、微妙な返事を返すことしか出来なかった。


それでも、少年はにっこりと微笑んでいる。



ーコイツ、人間?ー



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