魔法のホウキ
羨ましいなぁ…。
あたしはたぶん、話しかけられても会話が発展しないから、つまんないんだろーなぁ。
あぁ…。
またテンションが下がっていく…。
「…乃、彩乃~!!」
「おわ!何??…あ、50m??」
「そーだよ、ぼーっとしないでよぉ~」
柚希菜の笑い声にクラスの女子も何人か笑っていたけど、なんとなく寂しい気分になった…。
「8.1だよ…。」
早くも遅くもない記録に、誰も反応なんてしてくれない。