最後のわがまま 〜かけがえのない八日間〜




斎藤君は小さい頃から不治の病を持つ私に
何度も何度も告白してくれて
ありがとうございました










病気で痩せ細り
まったく可愛くない私に
世界一可愛いよって言ってくれて
ありがとうございました










斎藤君の気持ちはとても嬉しくて
私は告白されるたびに
舞い上がりました









私もあなたが好きでした










でも命の短い私は
あなたの気持ちに応えることは
できませんでした










あなたと付き合ってしまえば
あなたにもっとつらい想いを
させてしまうと思って
できませんでした









そんな私に対して
それでも愛してると言ってくれて
ありがとうございました










私はあなたを振るたびに
胸に強い痛みを感じつつも
あたたかい涙を流すことができました









人を愛する素晴らしさを教えてくれて
ありがとうございました










もうみんなと学校で会うことも
会話することもできないけれど
たくさんの優しさを
ありがとうございました











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