わたしのお婿さま
姫が出ていったあと乳兄弟の大助が
「義高様、毎日相手をしなくてもいいのですよ。」
そうするともう一人の景明も
「そうですよ、いくら相手が国一の権力者の娘だからだって――」


違う…そんなんじゃないんだ…

僕は大姫といるのを一度も嫌なんて思った事ないんだ

「いいんだ、僕も楽しいし大姫といると辛い事を考えなくていい」


「義高様…」
二人とも分かってくれたのかその後は何も言わなかった

そう…父上の事を自分が鎌倉に来た本当の理由を考えなくていいんだから…
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