わたしのお婿さま
「なら、討ちやすいものよ…姫に嫌われてるようならもう問題はない!!」


「あなた…まさか…」

「義高を討つ。」


「そんな!!あの子はまだ11の幼子ですよ!!それに姫の婚約者ですよ!!」
「敵の息子を生かしておくという事がどれだけ危険な事かそなたも知っているであろう、それに義高はわしが父上の敵だということに気づいておる!いつわしの命が狙われるかも分からぬ!」


「そんな!あの子の気持ちを少しは考えて――」

「うるさい!!もう決めた事だ!そなたもそのつもりで義高に接するように!」
それだけ言うと殿は立ち去ってしまった…
わたくし達は言い争う事で周りに人がいるのに気づく事が出来ませんでした

絶対に聞かれてはいけない者に聞かれしまっていたという事を――
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