わたしのお婿さま
誰も何も言わない…
吉野も景明も顔が青いし

お父様も秀通も表情は変わらない



早く

早くお父様に嘘だって言わないと…

「お父様、あのね義高様はーー」

バシッ!!

その瞬間に私は思いっきりほっぺたを叩かれた

痛い…お父様にぶたれたのは初めてだった


「私にこんな小細工が通用すると思っていたのか?愚か者めが」

誰も何も言えなかった 今のお父様は私の知ってるお父様じゃない

鎌倉一の権力者頼朝という男の人だった
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