わたしのお婿さま
はぁ…

はぁ…


姫と別れてからもう数日、今日やっと鎌倉から出る事が出来た

思った以上に頼朝様の家来や役人がいてバレない様に動くのが大変だった

「義高様、鎌倉を出れましたね。木曽まではあと少しですよ」
そう笑顔で話す大助が隣で火をたく作業をしていた

大助にも流石に疲れた顔をしている、当然だ

この数日追手を気にしてまともに休めもしなかった…

「ああ…もうすぐ木曽に帰れる、そして僕は父上の跡を継ぎ正々堂々と姫を迎えに行くんだ」

< 81 / 113 >

この作品をシェア

pagetop