洒落にならない怖い話
「占い師と話してたら、最近、霊感ついちゃったみたいでさ」


ファミレスで食事をしていた時、突然、彼女が言い出しました。


この店の厨房には二人いる。


後ろの客、おっかないもん連れてるよ。


あんたのこと、死んだ犬が守ってるよ。


レジのところにいる奴、さっきから話し掛けてくるんだ。


・・・など等、食事中の会話としては不適当と思われる話題のオンパレード。


盛り塩から2ヶ月程、全く連絡がなかったのですが、その期間は生霊に取り憑かれ、私に迷惑がかるからと敢あえて連絡しなかったそうです。


彼女曰く、その生霊は彼女の運命の人の現恋人とのこと。


彼女の存在に気付き、彼を渡したくなくて彼女に生霊をとばした・・という事らしいです。


「大変だったよ。夢にまで出てきて。絶対に渡さないって首を締めるんだもん」


「え・・。もう大丈夫なの・・?」


「大丈夫。占い師に言われた通りずっとこれ身につけてたら、諦めたみたい」


彼女の手首にはハートが二つついた銀のブレスレットがありました。
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