洒落にならない怖い話
旅行の日程が決まらないのはあの女が邪魔してるからだ。


あの女がいるから、彼も私と出会えなくて歯がゆい思いをしてる。


まだ見ぬ運命の人を遠距離恋愛の恋人のように話す彼女に尋常ではない怖さを感じています。


毎晩のように誘いの連絡が来ています。


ブレスレットのハートの輝きが薄れてきたから、早くしなきゃと写真まで送ってきます。


彼女は淋しかったんでしょうか。


占い師の「運命の人」という言葉にしがみつき、見ず知らずの女を憎み始めています。


旅行に行った後、彼女の前に運命の人が現れなかったら・・と思うと怖いです。


文才のなさも手伝って、文字にするとただの日常生活みたいになってしまいました。


ちっとも怖くなくて申し訳ありません。


ただ1日に20通以上も「早く決めなきゃ」と届くメールを受け取る私は非常に怖いのです・・・
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