洒落にならない怖い話
ビー玉と男の子
今からもう10年以上の話。


当時小学生だった私は、近所の駄菓子屋でラムネを買って飲みながら帰っていた。


すると、路地の向こうから小学2年生くらいの男の子が走ってきた


その時「なんか見たことあるなー友達の弟かな?」と思ったのを覚えている。


その男の子は、私の所へトトト・・・と寄ってきて「お姉ちゃんダメだよ、早くしないと雨が降ってくるよ」と言った。


ハッとして上を見ても、絶対に降らなさそうな感じ。


でも、その子は私の服の袖をグイグイ引っ張る。


まあ弟よりも小さいような子を邪険に扱うわけにはいかないなあと思い、近くの家の車庫に一緒に避難することに。


その瞬間ポツポツポツ・・・と雨が。


狐の嫁入り(?)というやつか、晴れ雨が降ってきた。


はあーすげーと素直に感心し男の子に「すごいねえーよくわかったねー」と言った。


男の子はにっこりと微笑む。


雨は暫く続いた。


私たちは適当な話をしながらすごした。


ふと男の子に目をやると、男の子はラムネの中のビー玉に興味があるようだった。
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