洒落にならない怖い話
ビー玉で遊ぶような年でもなかったのでその子にビー玉をあげることに。


そうこうしてるうちにいつの間にか雨はやんでいた。


おーやんだやんだと思い、男の子に行こうかと促そうと横に目をやるとどこにもいない、男の子が。


ついさっきまでいたのに忽然と消えてしまった。


先に行ってしまったのか・・・


まあいいか、と気を取り直し帰路についた。


家の近くまで来た時、黒い服を着た大人がたくさん出入りする家の前を通った(多分法事)。


その瞬間頭の中にサァーッとさっきの男の子の顔が蘇ってきた。


そうだ、あの子・・・


小さい頃よく遊んだ・・・


三年前に交通事故で・・・


忘れてた・・・


子供心にガクブルとなった私は、出来るだけその家を見ないようにそろそろと歩いた。


見たら何か、見てはいけないようなものを見てしまうような気がして。


でも見てしまった。


というか視界に入ってしまった。


ビー玉が、玄関の前に落ちているのを・・・
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