洒落にならない怖い話
その後、見違えるように「普通」になった私は、前のように不審な行動をすることもありません。


時間や距離を無視した移動もしなくなりました。


正直、上の話も夢か何かだったような気さえしてきます。


ですが、目のおかしいおばあさんと、蛆交じりの血ははっきりと記憶に焼きついています。


それからあの松林に近付いたことはありません。


帰ってきたと思われては困りますから。
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