洒落にならない怖い話
女の子は面白い冗談だと思ったようで、すごいじゃん、株とか先物取引とかわかったらお金持ちになれるよと相づちをうったらしい。
「そういうのはわかんない。興味ないからね」と言われ、どういうのがわかるの?と尋ねると、誰も居ない交差点の角を指差して「あそこに居る男の子わかる?あの子はあさってここで死ぬんだよね」
そこまで聞いて全員顔を見合わせた。
「それって〇のとこの?」
女の子は首をたてに振った。
「だって冗談だと思ったんだもん」
死亡事故は、その通り起こっていた。
彼女は日にちも言い当ててた事になる。
彼女の彼氏、つまり俺の友人は重い口を開いた。
「あいつ、慢性的にこの世に恨みをもってたよ。それでいて、時々猛烈にこの世界に愛着を感じていた。多分、心を病んでたと思う。俺がどうかしてやれるかなと思ったけど駄目だったらしい」
以下、奴の話。
バイトで知り合った二人が付き合い始めてしばらくして、彼女はよく友人に話していた事があった。
彼女は時々、まとまりがなくなるというのだ。
普通の人のように形状を維持できない。
分散してしまう。
アリス症候群みたいなものだろうか。
「そういうのはわかんない。興味ないからね」と言われ、どういうのがわかるの?と尋ねると、誰も居ない交差点の角を指差して「あそこに居る男の子わかる?あの子はあさってここで死ぬんだよね」
そこまで聞いて全員顔を見合わせた。
「それって〇のとこの?」
女の子は首をたてに振った。
「だって冗談だと思ったんだもん」
死亡事故は、その通り起こっていた。
彼女は日にちも言い当ててた事になる。
彼女の彼氏、つまり俺の友人は重い口を開いた。
「あいつ、慢性的にこの世に恨みをもってたよ。それでいて、時々猛烈にこの世界に愛着を感じていた。多分、心を病んでたと思う。俺がどうかしてやれるかなと思ったけど駄目だったらしい」
以下、奴の話。
バイトで知り合った二人が付き合い始めてしばらくして、彼女はよく友人に話していた事があった。
彼女は時々、まとまりがなくなるというのだ。
普通の人のように形状を維持できない。
分散してしまう。
アリス症候群みたいなものだろうか。