不思議の国のお伽噺。
チェシャ猫は呟いて歩いていく。
彼に遠くに行ってほしくない。
そう思った私。
必死に涙を止めて叫ぶ。
ア「待って!」
チ「…何だい?アリス」
ア「ど、どうすれば私と一緒にいてくれるの?」
チ「復讐するなら」
そう言ってスタスタといってしまう。
ア「わ、わかったから!復讐するから!一人にしないで!」
チ「…本当に?」
ア「うん!」
チ「本当に望むの?」
ア「…?うん」
チ「じゃあ…行こう」
チェシャ猫は、手をさしのべてくる。
私は、迷わず握った。
私がとった行動が、すべてあってたなんて思わない。
でもこの手をとったことだけは。
間違ってなかったと言ってほしい。
間違ってなかったよね?
…チェシャ猫…。
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