不思議の国のお伽噺。



そして、てんちょーさんが送ってくれた、さっきと同じデザインの新しい服を着て、風呂場からでる。


…いつ手配したの、という質問はなしの方向で。



布団に入り、寝ようとすると、チェシャ猫が来た。



「…どしたの?」



「僕もここで寝る」



「…え?」




なんですか、なんなんですか?あ、睡眠妨害ですねわかります(^q^)


チェシャ猫は、私の寝てる布団に入ってくる。



ちょ、やめろよ、マジで!
襲うz((



「な、何でここで寝るのーっ!」



真っ赤になり言うと、チェシャ猫は平然と、



「だって、猫は人がいるところが好きなんだもん」






…あぁー、やばい。


これ以上見てたらマジで襲う。


私は、チェシャ猫に背を向け目を閉じた。





「ああー、はいはい分かった!
おやすみ、チェシャ猫//」





すると、頭の下に腕がまわる感触。
もう片方の手で引き寄せられ、抱き締められる。




…は?



耳元に、顔が近づけられ、チェシャ猫は囁いた。



「おやすみ、アリス――――…」



私は、狸寝入りを決め込んだ。



チェシャ猫の顔は見えない。
…真っ赤な顔見られなくてよかった。
狸寝入りをしていたら、いつの間にか本当に寝てしまっていた。













「…もう、君が泣く必要はないからね…」











チェシャ猫から聞こえた声は、私には、ギリギリ届かなかった。













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