不思議の国のお伽噺。
走り出す。
リリアンは、ニコニコ笑っている。
アタシは、リリアンの横を通りすぎる。
「え、逃げるの?
遊ぼうよ。
ねぇ
シンデレラ…?」
ゾッとする。
顔に血をつけて、首を傾け笑う。
気持ち悪い。
この世の物じゃないみたい。
私は、角を曲がって、倉庫から大きめサイズの鎌をとった。
歩いてくるリリアンに。
角を曲がった瞬間私は…―――――――
「待って…!?ああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっぁぁああ゛ああああ゛あ゛あ゛ああああああああああああ゛あ゛あ゛ああああああああああああああああああ!!」
斜めにまっすぐに切り裂いた。
血が飛び散る。
私も、染まる。
「もう、疲れたよ…アタシ」
鎌は赤く染まる。
以外と深く鋭く切ったようだ。
リリアンは、倒れてぐったりしてる
死んだ、?
「アタシが私であることも
アタシがアタシでいることも、疲れた、よ」
私は鎌を握り、泣き叫んだ。
辛い、苦しい。
もう。
いやだよ
助けて、
アリス…――――――
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