不思議の国のお伽噺。



「…(メロヘンって…)」


面白い名前の店だな…(汗


中は真っ暗だった。
とりあえず中にたくさん生地があるのは分かる。
でも、人の気配はない…。
埃っぽいし…なんか…怖い。


「おーい、てんちょー?
俺俺、チェシャ猫!」

「…」


何も応えてくれる気配はない。
私はチェシャ猫の近くに行って、後ろに隠れ、前の様子を伺ってる。

かすかに、チェシャ猫の鈴の音がした。


「てんちょー?
早く出てきなよ!」

「…チ、チェシャ猫…
チェシャ猫がこの店に来たってことは…?」

「お察しの通り。」

「ああああああ、アリスがいるのかい!?」

「うん。ほら」


チェシャ猫は私に指をさす。

その瞬間、カウンターの奥から猛スピードで誰か出てくる。



「アリスーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

「ヒッ!?」



私は思い切りチェシャ猫に抱きついた。
















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