ただ一人、君を待つ。



「へぇ~、いい人じゃん! 好きになりそう??」



補習中での事をひとみに話したら、目をキラキラと輝かせていた。



「メールくらいで好きになんないよ。 そういう対象じゃないし」

「つまんなぁーっ」



"美也は、男好き"

"美也は、ヤリマン"

"美也は、尻軽"

"美也は、たらし"

"美也は…"

"美也は…"



そんな噂が、どこかで広まっていた。
言われるのは仕方がない。

今までに、男が8人もいたんだから。
ようするに、とっかえひっかえ。



ただ、遊びじゃない。
普通にみんな好きだった。

悪く言うとしたら…
"好き"という"意識"が、軽かった。

本気の恋は、したことがないんだと思う。
今までの男は大体あたしがふってきた。
泣かれた事もある。
それさえめんどくさかった。



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