ただ一人、君を待つ。



家に帰って、晩御飯を食べ、ゆっくりメールを返していたら、いきなりこんなメールがきた。



__________
なぁ、ケー番教えろよ。
電話させろ(o^∀^o)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



……電話か。
いつもだったら、絶対に断った。
あまり面識のない男と通話料金までかけて話す事なんて皆無だし。

でも、奏君なら。
奏君ならいっかな。

あたしはそう思って、
電話番号を送った。



すると、すぐに電話がかかってきた。



「…もしもし」

『もしもし』



奏君は、男らしく、優しい声だった。



.
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