ただ一人、君を待つ。



プルルル、プルルル…



…ん…るっせ…
電話…??

ディスプレイを見ると、お父さんの名前が点滅していた。
慌てて通話ボタンを押す。



「あい、もしもし」

『美也?? ご飯だぞー』



一階にいるなら普通に呼べよ…。

電話をきり、んーっと背伸びをした。
もう一度携帯のディスプレイを見ると、かなで君からメールが届いていた。

あー、忘れてた…。


__________
初めまして(o^∀^o)
咲下奏です(っ∀・。`)ノ゙
よろしくね♪
名前なんていうんです
か??
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


敬語…。 びっくりした。
ヤンキーはみんな、タメ語しか使わないのかと思った。



__________
金原美也。
登録よろしくね
敬語でいいよ??
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



そう返し、あたしは晩御飯を食べるために一階へ降りた。
すると、すぐ返信がきた。



__________
美也ちゃんかぁ♪
良い名前だね(o^∀^o)
俺の事は、普通に奏っ
て呼んでねー!

なんか緊張しちゃって
敬語になっちゃう…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



緊張?? 笑える。
あたしにアドレスを渡したとき、緊張のキの字も見えなかったっつーの。



.
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