PLAY BOY


内容は、明日の面談のこと。
私たちは、中3だから、高校に入るための準備をしなくてはならない。
そんな大事なことだから、困っているのだ。



あいつ、つまり私が今困っている原点でもある男子、は、昨日も今日も学校に来なかった。



なんかあったのかと心配にもなるけど、昔から心配するだけ無駄だってことは、知ってるから心配だけはしてやんない。



はぁ、ほんとどうしよう。


そんなこんなでお風呂に入ろうと思ったら、私の携帯が鳴った。



   <♪~♪~♪~  ♪~♪~♪~  ♪~♪~♪~>



知らない番号だ。どうしよう。
切るつもりが、応答ボタンを押してしまった。
もうでるしかない。



「……もしもしぃ…。?」



あれっと思ったとき、



「おい、あ、木下⁉」



低くてハスキーでかっこいい声がした。

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