僕は君を追う
でもこの決断が自分を苦しめるなんて…。
この時の私はただのバカだったんだ…。

「かーなえ♪帰ろう♪」
「うん、帰ろう!」

普通に仲良くしていた。
でも…手を繋いで終わり。
純がキスを求めようとしても私はそれを避けた。
そして自らそんな雰囲気を出そうともしなかった。

「なぁ、香奈枝」

そんなある日、一緒に帰っていると、純が急に立ち止まった。

「どうしたの、純?」
「なんで俺とのキスを避けるの?」
「なんでって…」
「俺のこと嫌い?」
「嫌いじゃないよ!でもっ…」
「でも…?」

純の目が凄く怖く感じた。
なんだか…殺気みたいなもの?
< 103 / 148 >

この作品をシェア

pagetop